グノーブルの2025年12期生在籍者数は745名。大手塾と比べ在籍人数は少ないけれど、実際どのくらい合格者がいるのか気になりませんか?在籍人数が違うため、合格者数だけは比較もしづらいですよね。合格率を算出して、各塾比較をしてみました。
1. グノーブルの合格実績
男子御三家(開成・麻布・武蔵)、女子御三家(桜蔭・女子学院・雙葉)、筑波大附属駒場(筑駒)、駒場東邦、海城、豊島岡女子、早稲田(早稲田中・早大学院・早実)、慶應(普通部・中等部・湘南藤沢)、聖光学院など、超難関校へのグノーブルの2025年度合格者数は以下の通りです。
学校 | 合格者数 |
---|---|
開成 | 13名 |
麻布 | 22名 |
武蔵 | 11名 |
桜蔭 | 11名 |
女子学院 | 17名 |
雙葉 | 8名 |
筑駒 | 7名 |
駒場東邦 | 26名 |
海城 | 26名 |
豊島岡女子 | 19名 |
早稲田3校 | 22名 |
慶應3校 | 31名 |
聖光学院 | 15名 |
2. 他塾との合格率比較
以下の表は、SAPIX・早稲田アカデミー・四谷大塚・日能研の公開データを基に、グノーブルとの合格率比較をまとめたものです(在籍数は公表値)。
学校 | グノーブル (689名) | SAPIX (6,415名) | 早稲アカ (7,300名) | 四谷大塚 (7,000名?) | 日能研 (約12,000名?) | グノ 合格率 | SAPIX 合格率 | 早稲アカ 合格率 | 四谷大塚 合格率 | 日能研 合格率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
開成 | 13 | 263 | 161 | 128 | 38 | 1.9% | 4.1% | 2.2% | 1.8% | 0.3% |
麻布 | 22 | 160 | 102 | 85 | 69 | 3.2% | 2.5% | 1.5% | 1.2% | 0.5% |
武蔵 | 11 | 40 | 86 | 62 | 31 | 1.6% | 0.6% | 1.2% | 0.8% | 0.2% |
桜蔭 | 11 | 180 | 95 | 72 | 22 | 1.6% | 2.8% | 1.4% | 1.0% | 0.2% |
女子学院 | 17 | 123 | 101 | 68 | 47 | 2.5% | 1.9% | 1.5% | 1.0% | 0.5% |
雙葉 | 8 | 47 | 51 | 43 | 15 | 1.2% | 0.7% | 0.7% | 0.6% | 0.3% |
筑駒 | 7 | 103 | 55 | 28 | 11 | 1.0% | 1.6% | 0.8% | 0.4% | 0.1% |
駒場東邦 | 26 | 149 | 66 | 57 | 51 | 3.8% | 2.3% | 1.0% | 0.8% | 0.3% |
海城 | 26 | 272 | 154 | 132 | 61 | 3.8% | 4.2% | 2.2% | 1.9% | 0.5% |
豊島岡女子 | 19 | 276 | 161 | 149 | 75 | 2.8% | 4.3% | 2.3% | 2.1% | 0.6% |
早稲田3校 | 16 | 283 | 361 | 281 | 73 | 2.3% | 4.4% | 4.9% | 4.0% | 0.6% |
慶應3校 | 15 | 298 | 162 | 83 | 39 | 2.2% | 4.6% | 2.2% | 1.2% | 0.3% |
聖光学院 | 15 | 241 | 89 | 69 | 47 | 2.2% | 3.8% | 1.3% | 1.0% | 0.3% |
※四谷大塚、日能研は合格実績HPで在籍人数を公開していないため、予測値です。
合格率を算出してみると、各塾の傾向がわかりますね。
3. グノーブル合格率ランキング
- 駒場東邦・海城:3.8%
- 麻布:3.2%
- 豊島岡女子:2.8%
- 早稲田3校:2.3%
- 女子学院:2.5%
- 慶應3校/聖光学院:2.2%
- 開成:1.9%
- 雙葉:1.2%
- 武蔵:1.6%
- 筑駒:1.0%
4.合格者数=実力? 実績データの見方に注意
さて、ここまで見てきて疑問に思うことが一つ…

各塾の合格者数足したら、学校の定員超えるのでは…?
中学受験の合格実績には、塾ごとに集計基準が異なるため、単純な「人数比較」が必ずしも正確な実力比較にはなりません。以下のような点には注意が必要です。
- 同一人物が複数の学校に合格しているため、合格者総数が実人数を大きく上回る
- 短期講習や模試のみの受講者も「在籍者」としてカウントされるケースがある
- 塾によって報告の仕方が異なる(自己申告制、内部調査制、保護者報告ベースなど)
たとえば、最難関校の合格者数をすべての塾で合算すると、その学校の定員をはるかに超える場合があります。これは、同一の受験生が複数塾に所属していたり、模試や講座のみ受けた生徒も含まれていたりするためです。
このように、合格実績は「参考値」として見るべきであり、塾の雰囲気や授業内容、お子さんとの相性など、数字に表れない要素も大切です。
5. グノーブルのよさ
さて、グノーブルは、駒場東邦・海城・麻布・豊島岡女子の4校で3%以上の合格率を記録し、在籍数約700名の中小規模ながら高難度校に強い実力を示しています。
一方、筑駒や開成など最難関校では数字こそ控えめですが、合格者を着実に送り出す“合格密度の高さ”が魅力です。
その他、早稲田・慶應・聖光など幅広い難関校にも対応。これは「きめ細やかな指導」の成果といえるでしょう。
逆に在籍数から見てやや合格率が低めな学校もありますが、全体的に見ればグノーブルは大手と肩を並べる実績を誇る「密型進学塾」としての役割を十分果たしています。
我が子が勉強している小4の内容でも、レベルが高いことをしているなあ…と感じますが、最難関校に対応した教材だということが改めてわかります。
時によってはトゥーマッチなこともあるので、その子に合った塾を選んでいきたいですね。
総じて、グノーブルは「少人数ならではの密な指導で、難関校合格率をしっかり出せる塾」という点で、志望校対策にこだわるご家庭にとって非常に魅力的な選択肢だなと改めて感じました。
親としては非常に気になる各塾の合格者数。ですが、合格者数だけを頼りに塾を選ぶのは非常に危険です。大切なのは「合格者数よりも合格率」「複数年にわたる実績」「塾の指導スタイルや子どもとの相性」です。数字のカラクリを理解した上で、慎重に塾選びをすることをおすすめします。
※データは各塾の公式公表情報および信頼できる進学情報サイトをもとに作成しています。最新情報は必ず各公式発表をご確認ください。