この記事は、実際に我が家の子どもが公文式算数F教材を修了し、「高進度学習者賞(トロフィー)」を受賞した体験をもとに書いています。どんな内容を学ぶのか、中学受験にどうつながるのかなど、これから公文を続けるか悩まれている方の参考になれば嬉しいです。
公文の「高進度学習者賞」とは?
公文式学習では、年に1回、その年度中に「自分の学年よりも3学年先の教材」に到達した子どもたちを対象に「高進度学習者賞」が授与されます。公文では教材に学年表記がないため、進度の目安は「どの教材まで進んだか」で見られます。
- D教材=小学4年生相当
- F教材=小学6年生相当
- J教材=高校1年生相当
たとえば、F教材を小学3年生の間に修了すると、「3学年以上先を学習している」として表彰対象になります。受賞者には、素敵なオブジェ(トロフィー)が贈られ、子どもの自信やモチベーションにつながります。

F教材修了!トロフィーを目標に頑張った我が家の記録
我が家では、「たくさん進んでいる子はトロフィーをもらえるんだって!」というのが励みになっていました。特にF教材修了は小学生の範囲の修了ということで、子ども自身も強く意識していました。

どうしてもトロフィー欲しいから、絶対に3月まで頑張る!
高進度学習者の基準は2025年3月末時点で、日本国内の教室に在籍し、当該教科を学習している幼未~中3の生徒です。休・退会者は対象になりません。
ただし、中学受験塾のほとんどが2月からの開始です。
我が家はぴのくんの意向を汲んで、3月までの2ヶ月間は公文とグノーブルの両方に通いました。
困りごとはすぐに先生に相談!
我が家がお世話になっている公文の先生は、本当に頼りになる、優しい先生。
3年生の夏頃に、希望者だけの面談をお願いし、中学受験を考えていることを話しました。
先生は今までの進度、これから順調に進んだ場合の3月末時点での予想進度を出してくださり、トロフィーを目指してがんばろうね。と息子を励まし続けてくれました。
中学受験をする、つまり4年生以降は他の学習塾にうつる、というのは教室としたら生徒減のはずなのですが、本当に親身になっていただき、「ぴのくんなら大丈夫!」と最後まであたたかく支えていただきました。
日々の学習は大変なこともありましたが、達成までの道のりを、先生と親子で一緒に走りきったという達成感があります。
F教材ってどんな内容?中学受験にどう役立つ?
どんな内容?
公文算数のF教材は、小学6年生相当の内容です。主に分数・小数といった、計算力の完成期に入る重要な単元を扱います。
- 通分・約分を含む分数のたし算・ひき算・かけ算・わり算
- 小数の四則計算(特に乗除)
中学受験では、これらの分数・小数は基礎力として必須です。これらの概念を使った計算が土台になります。
また、公文のF教材は短い時間で正確に計算する力を養えるため、中学受験塾での演習問題をテンポよくこなす力にもつながります。
公文国語のF教材も、小学6年生相当の内容です。国語はE教材までよりもさらに難易度が高く、自然に漢字や読解力が身に付きます。
中学受験にどう役立つ?
公文式で「時間内に終える」「繰り返しで完成度を高める」ことに慣れていると、中学受験塾の演習プリントにも抵抗なく取り組めます。
算数
我が家でも算数F教材修了の頃には、「分数が出てきても怖くない」「小数と分数を自由に行き来できる」といった感覚が自然と身についていました。
グノーブルの算数は、やはり進度が早く、そもそも計算がのんびりな子は毎週の宿題を終わらせるのもやっとだと思います。計算力がついた!ということでは、本当に「やっててよかった公文式!」
4年生の時点で我が家がこれは…よかった!と思っているのは、倍数や約数の単元です。
公文ではかなり苦戦した単元で、習得に何か月かかかった記憶があるのですが、グノーブルの授業では今のところ2週間。他の勉強もこなしながら…と考えると、公文でやってきてよかった…と思います。
毎週の計算マスターというプリントも、かなり短時間で解くことができるので、他のことに時間を使うことができます。
公文で足りなかったことと言えば、図形と文章題でしょうか。こちらは今グノーブルでしっかりと学んでいます。市販のドリルなどで、もう少し勉強しておけばよかったかな、と思います。
国語
公文の国語をしっかりやっていれば、その他ほとんど勉強しなくても大丈夫!
ソースは子どもの頃国語のみ公文最終教材を修了した母すずです…!
大学受験時の駿台模試は何も勉強していかなくても偏差値70代でした…
公文で学んでいない他が壊滅的なので…私は本当に公文を信頼しています!笑
そんな国語得意(しかできない)母から見ても、グノーブルの国語はとにかくレベルが高いです。
そもそも小学4年生の男児にこんな気持ちがわかるのか…?という問題も多数ですが、それでもある程度の点数が取れるのは公文で培った基礎力のおかげだと思います。
6年生の漢字まで1回は学んでいるのも大きいですね。
公文×中学受験|両立できた理由とやめどき
公文と中学受験塾の両立は、時間的にも内容的にもなかなか難しい部分があります。我が家では、F教材修了と同時に「一区切り」として、公文を卒業しました。
理由は大きく2つあります。
- 中学受験塾に通い始め、時間が足りなくなってきた
- 公文で身につけた基礎力がある程度仕上がったと感じた
特に、毎日継続して勉強する習慣、計算のスピードと正確性、そして読解力は、中学受験に直結する「見えない力」になってくれています。
最終教材まで修了した母からすると、まだまだこれから公文の良い教材に出会えるところだと思っていますが…やはり両立する時間はないと正直思います。
公文の先生にうかがったところ、最近は中学受験終了後に戻ってくるお子さんも多いとのこと。
子どもが望めば、中学入学後にまたお世話になりたいなと思います。
まとめ|高進度トロフィーは努力の証。自信につながる経験
トロフィーを手にしたとき、子どもが笑顔で「がんばってよかった」と言ってくれたのが一番のご褒美でした。公文は、ただ教材を進めるだけでなく、「毎日積み重ねる力」や「達成する喜び」を教えてくれた場所でもあります。
今後もこの経験を大切に、「自分で学ぶ力」を中学受験やその先の学びへとつなげていきたいと思っています。