中学受験は長丁場。特に小学4〜6年生の3年間で、受験に必要な学力・精神力を段階的に育てる必要があります。本記事では、各学年の年間スケジュールを早見表にまとめ、保護者が意識すべき準備やサポートのポイントも詳しく解説します。

大体のスケジュールを把握しないと、不安になりますよね
時期 | 4年生 | 5年生 | 6年生 |
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春(4〜5月) | 通塾開始・学習習慣づくり | 学習時間増・基礎力の充実 | 志望校検討・過去問分析開始 |
夏(6〜8月) | 夏期講習・復習中心 | 応用問題へステップアップ | 志望校別対策・実戦演習 |
秋(9〜11月) | 模試デビュー・弱点補強 | 志望校絞り込み・模試分析 | 過去問演習・併願校対策 |
冬(12〜2月) | 基礎の定着・習慣維持 | 冬期講習・苦手克服 | 入試本番・体調管理最優先 |
学年別の重点ポイント
小学4年生:学習習慣と土台づくり
中学受験のスタートとなる学年です。最も大切なのは「毎日勉強する習慣」を作ること。塾の授業についていく集中力や家庭学習の時間の確保が求められます。保護者の伴走が大きく影響します。
- 週2、3回以上の通塾に慣れる
- 基礎的な国算理社の理解
- 学習のリズムを作る(復習の習慣)

最初は、どこまで勉強したらいいのか、自分でわからなかったよ
サピックスや、グノーブル等、親の力も必要とされる塾に通っていらっしゃる方は、親子で試行錯誤の日々です。
小学5年生:応用力と自走の始まり
学習内容が一気に高度化する学年です。家庭学習においても「自分で計画→実行→振り返り」が求められるようになります。志望校を意識した学習も徐々にスタートします。
- 応用問題・記述問題への対応
- 模試の受験と結果の分析
- 志望校の選定を始める
小学6年生:志望校対策と体調管理
勝負の1年。過去問演習や志望校別対策が中心になります。直前期には勉強だけでなく、体調・メンタル面の管理も非常に重要です。
- 第一志望の過去問に取り組む
- 併願校の対策も進める
- 親子で「当日のシミュレーション」
中学受験の3年間は、濃密で体力も必要
中学受験までの3年間は、ただの学年の積み重ねではありません。通常の学校生活に加え、塾での学習、宿題、模試、志望校選び…と、小学生にとってはとても濃密な時間になります。
4年生から通塾が始まり、徐々に学習時間や内容の難易度が増す中で、疲れやストレスを感じる子も少なくありません。大人が思う以上に、小学生が「毎日学ぶ」「競争に身を置く」という状況は負荷が大きいのです。

実際にぴのくんも通塾後数か月後にかなり疲れている様子がみえました
疲弊を防ぐには「ペース配分」と「切り替え」がカギ
- 週に1日は「完全オフの日」をつくる
好きなことだけをする日を意識的に作ると、気持ちがリセットされます。 - 体調の変化に早めに気づく
眠そう・口数が少ない・やる気がない…そんなサインは疲労の表れ。早めの休養が大切です。スケジュール通りに終わらなくても、体調を優先! - 小さな達成感を積み重ねる
毎日の「できた!」を褒めて、前向きな気持ちを育てましょう。
頑張るのは大事。でも、走り切るには「エネルギーの温存」も不可欠です。特に4年生や5年生のうちは、気持ちよく走り続けられるよう、親の目でバランスをとってあげましょう。
まとめ|計画的な準備で合格のその先へ
中学受験は、準備の早さと段階的な成長がカギになります。この記事で紹介したスケジュールを参考に、今どの位置にいて、次に何をすべきかを明確にし、親子で伴走しながら進めていきましょう。