スズキメソードってなに?|耳から育てるピアノ教育が、記憶力にもつながった話

スズキメソードピアノ科

「受験と習い事の両立って、本当にできるの?」
そんな疑問を持つ方も多いと思います。わが家では、中学受験を見据えつつも、長年続けてきたピアノをやめずに続けています。
通っているのは「スズキメソード」。
あまり知られていないかもしれませんが、実はこのメソッド、耳で覚える力や集中力、そして“親子で学ぶ姿勢”を育ててくれる、深い教育的意義があると感じています。

スズキメソードとは?|“音楽は母国語のように学ぶ”教育法

ピアノを弾くこどものイメージ

スズキメソードは、「母語(母国語)のように音楽を学ぶ」という理念に基づいた音楽教育法です。
日本人バイオリニスト・鈴木鎮一先生が提唱したメソッドで、現在では世界中に広がっています。

大きな特徴は、幼児期から耳で音楽を聴いて覚えること。
赤ちゃんが言葉を覚えるように、音を自然に“吸収する”ところから始めます。

わが家の長男も、楽譜を読む前に、CDで繰り返し聴き、耳でメロディーを覚えてからピアノに向かいます。
この積み重ねが、のちの絶対音感につながりました。

他のピアノ教室とどこが違うの?

一般的なピアノ教室と比べたとき、スズキメソードにはいくつかの大きな違いがあります。

  • 楽譜を読むより先に、聴いて覚える
  • 同じ曲を繰り返し弾くことで、演奏に深みが出る
  • グループレッスンで人前で演奏する機会が多い
  • 親の付き添いが基本。家庭での練習を支える前提

先生の語りかけもとても温かく、「できるようになるまで待つ」姿勢が徹底されているのも印象的です。
子どもを“育てる”ことにフォーカスした指導法だと感じます。

スズキメソードにしたきっかけは?

音楽が好きな子どものイメージ

実は、子育てをするまで、スズキメソードについては知りませんでした。
息子が1歳の頃、たまたま通ったリトミックのお教室がスズキメソードのお教室で、鈴木鎮一先生の「愛に生きる」という著書に共感したこと、そしてリトミックの先生がピアノの先生でいらっしゃったことがきっかけです。
3歳からは、ピアノのお教室とリトミックの両方に通っていました。

無知なのは私だけで、実はそのリトミックのお教室は、スズキメソードで習いたいと思っていらっしゃった方ばかりで、遠方から1時間以上かけて通われる熱心な方もいらっしゃいました。

私は、子どもの頃個人のピアノ教室に通っていたものの、練習もろくにせず、あまり弾けるようにならず…。
恥ずかしながら、ブルグミュラーを終えソナチネを少し弾いた程度で辞めてしまいました。


そんな自分の経験から、練習も大変だし、ピアノを置くにも困るし…と消極的な母でしたが、当時2歳の長男ぴのくんは、

2歳のぴの
2歳のぴの

リトミックの先生みたいにピアノが弾きたい!サンタさんにピアノお願いする!

と言い、

すず
すず

まだ2歳だし、すぐ忘れるでしょ~

と思っていた母の勘も外れ、半年ほど言い続け、ついに根負け。
3歳半で、念願のピアノを始めることになったのでした。


“親子で育つ”音楽教育|家庭での取り組み

スズキメソードでは、毎日の練習が“親子の学びの時間”になります。
私にとって、毎日一緒にピアノに向き合う、親子のかけがえのない時間です。
調子の良い日も悪い日も、最低30分はピアノに向きあう日々。大変なこともありましたが、親子の絆を深く深くしてくれました。

わが家では、どんなに忙しい日も、習い事がある日も、朝少し早く起きてピアノに触れる時間を作り、毎日練習しています。
小さいころからの積み重ねで、今では耳で聴いたものをすぐに覚える力がつきました。

このブログの読者の方は、お勉強に関係あるの?と思う方も多いと思いますが、
スズキメソードの「耳で記憶する力」は、中学受験の勉強にも大きな影響がありました。
息子は社会の語句、理科の用語、音読なども、一度聞いただけでスッと覚えてしまうことがあります。

また、ピアノの練習では「すぐに上手くいかなくても、少しずつできるようになる」経験を積めるのも大きな財産です。
まさに、反復練習が生きる世界。これは受験勉強の姿勢と重なる部分がたくさんあります。

ピアノは中学受験にもつながる?

ピアノを習うことで得られたのは、音楽的な感性だけではありません。

  • 耳で覚える→記憶力アップ
  • コツコツ練習→継続力・計画性
  • 人前で弾く→緊張への耐性、度胸

塾の宿題も日々の練習も、「今日はどこまでやるか」を一緒に考えながら進めてきました。
忙しい日々の中でもピアノの時間は、頭と心をほぐす時間にもなっています。

ぴの
ぴの

塾辞めても、他の習い事辞めても、ピアノだけは絶対に辞めないんだ~

一番はピアノだそうです。
この先の長い人生、もちろん中学受験においても、心の支えがあるのは、とても良いことだと感じています。

まとめ|音楽は一生の財産。スズキメソードがくれた“耳と心の力”

スズキメソードは、「音楽を学ぶ」だけではなく、「子どもを育てる」ことを大切にしているメソッドだと、日々実感しています。

受験が近づくと「やめるべき?」と迷うこともあるかもしれません。
でも、わが家ではピアノを通して得た記憶力、集中力、自信が、受験にも活きていると感じています。
先生にも相談して、5年生までは今まで通り、6年生は少し細々と、その先も続けていけるようにしたいな、と今のところ息子と話しています。

スズキメソードを通して得た“耳”と“心”。
これはきっと、人生のどの場面でも支えてくれる、かけがえのない力になると信じています。

タイトルとURLをコピーしました